最強戦艦ビクトリー

ビクトリーの歴史

小型で機動力に優れた艦を好んだ 18世紀 当時のイギリス海軍のビクトリーは、42ポンド砲32門、24ポンド砲28門、12ポンド砲42門、計102門の大砲を搭載し、全長約70m、全幅約16m、乗員840人の第一線級の戦列艦です。



　　　　　　　　

建造途中に 七年戦争 が終結したこともあって、骨組みだけの状態で3年近くドックに放置されることになりましたが、1765年に進水します。

ジョン・ジャーヴィス 、 ホレーショ・ネルソン ら、多くの提督の座乗艦となって、アメリカ独立戦争 や ナポレオン戦争 のいくつかの重要な海戦で旗艦をつとめました。

 トラファルガーの海戦 では、フランス･スペイン連合艦隊の隊列に垂直に切り込む「ネルソン・タッチ」の性質上、約30分にわたって敵艦隊からの集中砲火を浴びることになりましたが、連合艦隊の砲撃の稚拙さにも助けられて、勝利しました。

1805年のトラファルガー沖海戦でネルソン提督の旗艦となりフランスの西連合艦隊を撃ち破った世界的に有名な英国帆装軍艦です。その後各地を転戦し、57年間働いた後、1835年に現役を退きました。

士官学校の練習船として用いられた後、 1922年 に ポーツマス 港に 記念艦 として展示されています。